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Posted by TI-DA at

2014年12月01日

自作「ペネロープ」第一章

名古屋港水族館の熱帯魚コーナーは、現在リニューアル中で、白いシートで覆われている。
12月にリニューアルオープンする予定だそうだ。壁沿いに水槽が埋め込まれていくようである。
その壁から離れた真ん中のスペースに水槽が設置されている。
今のところピンチヒッター的に色鮮やかなサンゴの群集が作られている。

サンゴのイメージはどんなものですか?と彼女は尋ねてきた。
堅い生物ですよねと僕は答えた。
彼女はその答えを待っていたかのように、柔らかいサンゴもいるのですよと、説明を始めた。
イソギンチャクとサンゴの違いや、サンゴの生態等色々と時間をとって教えてくれる。
オーディエンスは僕一人。流石に申し訳なくて、
何度かありがとうございましたと彼女に別れを告げようとする。
周りに他の客が沢山通り過ぎているのだ。
しかしながら彼女は執拗に僕に構ってくる。若い女性に構われるのは、悪い気はしない。
実は彼女は、ボランティアで、今日デビューだったのだ。
ずっとお客さんに話しかけられないでいたらしい。
僕がゆっくりと観ていたので、思い切って声をかけてみたそうだ。
熱心に話しを聞いてくれて、質問もしてくれる感じの良い人が初めての経験者でよかったと愛想を振り撒く。
熱帯魚コーナーがオープンしたらきてくださいねと言われる。
そうだお魚が好きだったらボランティアに応募してみたら如何かしらとまで行ってきた。
一年間かけてみっちりと教えてくれるらしい。
いや僕は名古屋の人ではなく、東京から来たのですと残念ながら切り出した。


「え、東京の方なのですね。東京というと葛西水族園って良い水族館ですよね。
私は大好きです。ディズニーリゾートも近いですしね。」
と彼女は、矢継ぎ早に、そして屈託もなく微笑み返してきた。
「ディズニー大好きで、年に何回も行くんですよ。その時には、葛西水族園にも必ず寄るんです。
そういえば、葛西水族園、今年で開園25周年で、沢山のイベントやっているんです。
今度の3連休にも興味深い講演会があります。行っちゃおうかなぁ。」
そういわれて、僕は思ってもみなかった展開にたじろいでいた。
そして「葛西水族園っていったら大回遊水槽だよね。マグロが気持ちよさそうに泳いでいるのが楽しいね。」
と少しなれなれしく話し始めたのだった。
「ふふ、あそこは大洋の航海者コーナーっていうのよ。
マグロだけじゃなくて、回遊魚が沢山泳いでいるんだけど、
回遊魚って泳いでいないと死んでしまうって知ってるぅ?」
彼女もためくちを聞いてきた。
中年まっただ中の僕は、彼女の柔軟な語り口に魅力を感じるようになっていった。

「もちろん。彼らは泳ぎながらでも寝るんだよね。
でもちゃんと呼吸している。コイやフナのように、
静止してエラぶたの開閉による水流での呼吸では間に合わないんで、
泳いで口から大量の海水を取り込み、エラぶたから出す事で呼吸するんだってね。
その為一生を泳いで過ごすんだよね。」
僕はあらん限りの知識をひけらかして見せた。
やはり、かわいい子の前ではいいかっこしたいものだからだ。
「すご~い。よく知っているのね」彼女は大げさに感嘆してみせた。
その姿は、僕を喜ばせた。


「私も1年間、お魚の勉強してきたのだけど、回遊魚がいつ寝るのか知らないの」
と彼女は、僕の話に輪をかけた難問を投げかけてきた。
回遊魚がいつ寝ているのかまでは、知らないし、科学的に証明されているのかさえ分からない。
「う~ん、えさ食べていない時に寝ているんじゃない」と苦し紛れに言うと、
「えー、それって寝ている時間が長いってこと?コアラみたい」
またもや、屈託のない笑顔をしてみせた。
彼女が、この微笑を浮かべるのは、話題転換をしたいからだと気づいた。、なので逆に質問してみた。
「今までで、一番良いと思った水族館ってどこ?」

「やっぱりちゅら海水族館かな。高校生のとき修学旅行で行ったの。」
と宙をみるような素振りで、うれしそうに答えてくれた。
僕もちゅら海は、幾度となく訪れている。
ジンベイザメが3匹いる大水槽が有名だ。
そして、僕は、タイの海でダイビングをしているとき、天然のジンベイザメを見ている。
ダイビングを初めてやったときには、海の中の綺麗さに声をなくしたものだ。
今まで地球の半分しか見ていなかったことに気づかされたものだ。
その魅惑に取り付かれ、1年間で100本潜ったのである。
オープンウォーター・ライセンスを認定してくれたインストラクターは、
1年間でよくここまで潜りましたねと言っていた。
確かにその全てをタイの海で潜っているのだから、費用的にもかなりのものだった。
しかし、ジンベイザメは見ていなかった。
出会いは、思いがけない時にやってきた。
タオ島の沖合いのチュンポン・ピナクルで、何気に潜っていたときである。
いきなり、タンクを強くたたく音が聞こえたのである。
何か珍しいものが現れた合図である。
周りにいる人たちはしきりに片手を額の前で垂直に上げ、祈っているようなポーズを取っている。。。

一瞬の間に頭の中で、その出会いを思い出しながら、
目の前の彼女と目があった。あれもこれも語りたくなってくる。
でも彼女は、ボランティアとはいえ仕事中なのだ。
周りに他の客もいることだし、語り始めるのは止めにした。
この話題をすると止まらなくなるからだ。
「あなたは?ぁ、そういえばお名前聞いてもいいですか」
と僕の好きな水族館と、そして僕の名前を聞いてきた。


「僕の名はとーる。好きな水族館は茨城の大洗水族館。」
とちょっと恥ずかしげに、まるで告白するかのように僕はつぶやいた。
彼女も名前を名乗ったが、ここでは「彼女」としておこう。
「とーるさん、何だか渋い水族館が好きなのね。どうして?」、興味津々といった感じだった。
「幼児体験なのさ。僕の親父の故郷が水戸なんだけど、
小さい頃は何度も大洗海岸に海水浴に行っていたんだ。
そしてある時水族館にも連れて行ってもらったんだ。
何を見たのかはよく覚えてはいないのだけど、楽しかったのは覚えている。
そして、そこにはえも言われぬ音楽が流れていたんだ。」

もちろん、子供にその音楽のタイトルが分かる訳はない。
父親も知らなかった。その後聞かなくなった音楽である。
子供心に、あの音楽をもう一度聴いてみたいものだと思っていた。
そしてそれが明らかになったのは、中学2年生の時だった。
僕は、その年、引越しをして、埼玉の奥の方の町の新設校に転校した。
そこでお昼時間に流れていたのが、ポール・モーリアだった。
すぐに好きになったのである。
お昼に流れていたのは、最新のアルバムだったので、
残念ながら、その音楽が流れることはなかった。
しかしながら、ポール・モーリアに関心を抱いたので、町の貸しレコード屋に行って、
その音楽の入っているアルバムを借りてきたのだ。
そんなことを思い出していると、

「え、え~、どんな音楽?水族館でかかっている音楽って興味ある~」とたたみ掛けてくる。
「エーゲ海の真珠って曲だよ。フランスのポール・モーリア・グランド・オーケストラが演奏しているんだ。
フランス語でペネロープっていうんだけど、日本語にするとロマンティックだよね。」
エーゲ海についても語りたいことは沢山あった。
でも、彼女と話し始めて20分が過ぎようとしている。
いくら改装中のエリアだから他のお客が素早く通り抜けて行くとはいえ、
また、彼女を監視するような水族館のスタッフがいるわけでもないのであるが、
これ以上の長居は憚られた。
僕は、自分のメアドを紙に書いて渡し、もしよければメールしてといいつつ分かれた。
分かれる間際、彼女はせっかく話が盛り上がってきたのにと不満げだった。
僕は、退館しようと、エスカレーターを上っていった。
建物の構造だったのか、何だかよく分からなかったが、もう一度下に下りなくてはならなかった。
下りていくと、彼女のいたエリアの真後ろの空間に出た。
そこは、シートがかぶさっていない水槽を挟んでいた。
彼女は、他の客とちゃんと話をしていた。何だか寂しい気持ちになった。

  


Posted by 悠太郎 at 14:22Comments(0)小説

2014年02月10日

4月10日までに。

今日は診察日でした。
ここのところのややうつ傾向を説明したら、いままでの放送大学試験後の落ち込み方に比べて穏やかですねとのことでした。やる気がでないだけで、うつとまでは言えないしね。大雪が降ったときは、明らかに抑うつだったけど、これは低気圧と寒さのせいだし。。。あとは生活リズムをしっかりつけましょうねということで合意。
週2回はジムで運動、週2回は文京行って学習をこれからやっていくことにしよう。ジムでは具体的な数値目標を作るようにとのことで、2ヶ月で体脂肪率を30から、27にもっていくように努力する~。体重を95から90へ。主治医から具体的な数値を示されたのは初めてです。今の僕は、数値目標がないと運動しないでしょとのことでした。しかし、この数値目標には医学的根拠があるのだろうか?  


Posted by 悠太郎 at 14:31Comments(0)体力作り

2014年02月05日

アマゾンで便利に情報収集

iPhoneアプリで、本やCD、DVD等のバーコードを読み取れるものがあります。その場でレビュー評価を見たりできるし、ほしい物リストに保存しておいても便利。本屋・図書館やレンタルショップで見かけたバーコードをキャッチ。
https://itunes.apple.com/jp/app/amazon-mobairu/id374254473?mt=8&ign-mpt=uo%3D4

そして、更にそのアマゾンで検索した本が近所の(自分で指定した)図書館にあるかどうか、そして今現在貸出可能かまで分かるツールもあったりします。http://gigazine.net/news/20130202-books-in-library/  


Posted by 悠太郎 at 18:05Comments(0)お勉強

2014年01月06日

今日半日の出来事!

今日は、今年初めての診察の日。
いつも最後の時間帯である11:30に予約を入れているのだけど、
1時間以上待たされるので、文句をいったら、10:30だと比較的空いている、
ということだったので、その時間に行ってみる。でも45分待ったけど。。。
例によって、過眠のお話。お友達から聞いた、起きているための薬コンサータは、処方制限が強いため、出せないと言われる。良いところに目をつけてきたけど、残念ながら。。。といわれつつ。
あと浮遊感があって、地面が揺れている感じと訴えたところ、それは、マイナートランキライザーの飲み過ぎか、解離性のものだと言われる(解離性の場合、精神分析をする必要ありとのこと。でも実際に精神分析しましょうという話にはならない)。あと、考えうるのはうつのせいだとか。ここ数ヶ月うつが続いているからそのせいかも。。。
あと、頭がボーッとして、人との会話が成り立たなかったり、文章が読めなくなると訴えると、それもうつのせいだで片付けられてしまった。
なので、天敵であるはずの抗うつ剤を処方される。比較的軽いデプロメールを25mgから。放送大学の試験期間だから、起きていられる時間を長くしたいのだ。

診察の後、薬待ちの時間に、ダイソーに行ってきた。お友達から勧められたパスタを茹でる容器を買いに。売り場広いから見つけるのに一苦労したけど、あった。あと本屋さんによって、『秋葉原ザ・裏ガイド』と『世界遺産でたどる人類は何を造ってきたのか』(2つとも別冊宝島)を購入。しかし、また最近、本を買い込んでくる癖がついているなぁ。先月の食費がオフ会の費用を含めて、いつもの月の2倍以上に膨れ上がっていたので、ゲルピンなのに。。。今月は、年金支給月ではないので、残りのお金で生き抜いて行けるか、結構心配。。。

薬もらってから、図書館行ったり、色々な行政手続をしたり。一回出かけると、なるべく多くの用事をこなしてしまいたい性格。今日の任務は終了。お腹空いたところで、お家に帰って、さっそくパスタ茹でる容器で、パスタ作ってみた。容量が1,5人分(150g)までなので、普通食べる250gを大きく下回るけど大丈夫かなと思いながら、作ってみた。普段の250gは流石に多くて、少し減らそうとは思っていたのである。パスタの量を測るゲージもついているので、便利。150gでも結構満腹感があるのにびっくり。これからは体重管理政策のため150gマックスにするようにしよう。
  


Posted by 悠太郎 at 15:48Comments(0)日常生活

2014年01月01日

リーダーとは

藤原帰一先生の「国際政治」の授業で習ったジョセフ・ナイハーバード大学特別功労教授のソフトパワーの概念が、今求められていますね。
彼は、最新刊『大統領のリーダーシップとアメリカの時代の創造』で、歴代大統領の分析をしています。
「リーダーには、劇的な変化をもたらすという意味での「変革型」の人と、物事が正常に進むようマネジメントに集中する「取り引き型」の人がいます。フランクリン・ルーズベルトは、「変革型」であり、パパブッシュは、「取り引き型」でした。一般的には、「変革型」が影響力のあるリーダーと見なされがちですが、リーダーの資質について、「変革型」か「取り引き型」かを問うことはあまり重要ではありません。フランクリン・ルーズベルトとブッシュに共通する優れた点は、「感情を抑制出来る知性」と「状況を把握できる知性」を同時に持ち合わせていたことです」
二人とも戦争準備をした大統領でありました。日本の現状を考えると暗澹たる思いがします。  


Posted by 悠太郎 at 15:45Comments(0)お勉強

2013年11月27日

僕の名前

運勢はこんなものらしい。

http://namaeuranai.biz/result/%E7%A5%9E%E6%BE%A4_%E9%80%8F  


Posted by 悠太郎 at 13:50Comments(0)

2013年11月14日

北陸、世界第4位の魅力。

バックパッカーの聖典であり、信頼度の高いガイドブックである「ロンリープラネット」が、2014年に訪れてみたい地域として、日本の北陸を第4位にあげています。

読売新聞では、
「特に注目して取り上げられたのが金沢市で、2015年春の北陸新幹線開業にも触れ、東京と合わせた観光が楽しめるようになることを強調している。

 北陸は、インドのシッキム、豪キンバリー、英ヨークシャーに続いて4位にランクインした。「文化、歴史、魅力的な自然の美しさに満ちている」と評価している。

 金沢については、これまで「時間のない旅行者には見過ごされがち」としたが、新幹線開業で東京からの移動時間が短縮され、観光客数を押し上げると予想。金沢城公園や兼六園を中心とした町並み、芸妓げいぎなども紹介している。

 結果を発表したホームページには「車を借りてわくわくする景色の能登半島を探索するか、加賀の豪華な温泉旅館でくつろごう」との記述も。金沢から県内各地に足を伸ばしての観光も勧めている。」と紹介しています。


http://www.lonelyplanet.com/travel-tips-and-articles/lonely-planets-best-in-travel-2014-top-10-regions
  


Posted by 悠太郎 at 16:51Comments(0)仮想旅行

2013年11月10日

高尾山に登る

今日は、男性2、女性2のメンバーで、高尾山に行ってきました。あまり混まないうちに登り始めるため、9:00に高尾山口駅集合でした。新宿発8時の特急列車に乗っていけば、9時丁度に着く予定。しかしながら、その特急が乗れないくらいに超混んでいたのです。しかたないので、一本遅らして、8時09分発の高尾山口行を待ちました。
女性一人と新宿駅で待ち合わせて、同行したのです。高尾山口行は9時05分に到着。
既に他のメンバーは到着済みでした。予定ではもうひとり男性がくらうはずだったのですが、全く連絡が取れない状態で、おいていくことにしました。
歩いたのは稲荷山ルート(3,1km)。雨の翌日だったので、少しぬかるんでいて歩きにくかったです。最初少し階段がきつかったけど、段々慣れてきて歩き始める。木の根が張っているいるところが多く歩きにくい。途中2箇所で小休憩を取ったものの、歩き通した。最後の長い階段は、かなり息を切らされてしまった。山頂に着いたのは、出発から1時間半少し前。

リーダーの男性は、僕の体重や体力を心配していたけど、高尾山に関しては楽勝であった。帰りは4号路吊り橋のあるコースで、ケーブルカー高尾山駅を目指す。歩くこと訳30分。少しお腹が空いたので皆でそばを食べる。山の上だからやはり少し高めかな。ケーブルカーで降りてくると、自然薯そばを出している店があった。これはちょっと失敗。。。

高尾山口駅からは、仙川駅近くにある温泉をが湧き出るスーパー銭湯に行く。ここで、当然男女に分かれて、1時間。僕はリーダーと二人で、彼の会社の話をしていた。あっという間に時間は過ぎ、休憩場で一息つくことに。みたとりあえずアルコールを頼んでいた。僕だけはビール。他の人のお酒はかなり薄かったらしい。。。僕のは誤魔化しが利き用もないので、無難であった。ここでみんなで色々な話をして、17時過ぎまで粘っていた。そして帰路へ。

僕は、今日一日で体重が3kg痩せたのである。  


Posted by 悠太郎 at 00:20Comments(0)体力作り

2013年11月08日

「印象派と世紀末美術」展講演会

昨日、三菱一号館美術館「印象派と世紀末美術」展を記念して、鹿島茂氏の講演会があった。写真が一般に出回る前に一世を風靡したトゥールーズ=ロートレックに視点をあて、モンマルトルの歴史、風俗が物語られた。スクリーンでは、1920年代のパリの街を写したアジェの絵葉書が多数舞い散り、トゥールーズ=ロートレックのリトグラフの数々が紹介されていた。

モンマルトルがパリの市域に組み入れられたのは、1860年オスマン男爵のパリ大改造の時であった。当時は、丘のうえには風車が並びたちぶどう畑が広がっていた。モンマルトルの名の由来は、mont martyr(殉教者の山)だと伝えられている。殉教者サンドニで有名なパリ郊外にあるサンドニ大聖堂を見渡せたからだと言われている。画家がここに集まってきたのは地価が安いからであり、また、風景に故郷の村のイメージがあったからである。だから画家たちは、モンマルトルをvillageと呼びならしていた。集まってきたのは画家たちばかりではなく、踊り子、モデル、ジャーナリスト、詩人などもである。画家たちが集まったのは、Cafe rat mort とCafe de la Nouvelle Athènesという二つのキャフェであった。この2つのキャフェ周辺は、モデル街となっていった。

やがてモンマルトルは盛り場になっていく。見世物小屋がでてくるのである。
その格から、cafe concert, cabaret, music hallとの順に序列がつけられていた。cafe concertというとかなり粗末なものが一般的であった。cabaretは、Chat Noirを代表とする。 music hallは、マネの絵《フォリー・ベルジエールの酒場》で有名なFolies Bergèreなどである。

Chat Noirなどのcabaretは、独自の雑誌を出すのが通例であった。そこには、自らの出し物の宣伝や、ジャーナリストの文、トゥールーズ=ロートレックを初めとするリトグラフなどが掲載されていた。トゥールーズ=ロートレックのポスターの最初のヒット作でありで極めて有名なシャンソン歌手アリスティッド・ブリュアンは、つば広の帽子、黒い上っ張り、長くつ、マフラーを身につけているが、これは当時の鉛管工の姿である。このような出で立ちでお客であるブルジョワを罵倒するようなことを言っていたのである。この物言いが受けて、ブリュアンは自らのcabaretを持つに至ったのである。

日本人は油彩画を好み、泰西名画を好むが、これでは当時の風俗はよくは分からない。当時の風俗を理解するには、安物で陳腐ではあるが、リトグラフなどのプリント物を丹念に見ていかなければならない。まだ写真が出てきていなかった、1870~1900年代の世紀末風俗をリトグラフは、瞬間の動きを止め生き生きとした写実が展開されている。

風俗としては、やはり娼婦の話もしておかなければならないだろう。Cafe rat mort とCafe de la Nouvelle Athènes 周辺にも娼婦はいた。19世紀後半は、ブルジョワの勃興とともにパリの街は娼婦で溢れていた。これには時代の推移があるので、後には減少していく。その大きな生息地の一つは、cabaret, music hall, dance hallであった。有名なMoulin Rougeの中庭には象のハリボテがあり、その周りに娼婦がズラリと勢ぞろいしていた。これは、当時流行ったquadrille naturalisteという際物のダンスを見たあとの男たちの当然の流れ先であったのである。マネの《フォリー・ベルジェールの酒場》の絵をみるとやはり娼婦らしい人が描かれている。当時の娼婦の話を知りたければ、モーパッサンの『ベラミ』を読むと良いだろう。また、私の最新刊である『パリ、娼婦の街 シャンゼリゼ』と『パリ、娼婦の街 メゾン・クローズ』も併せてお読みいただきたい。

以上、講演の簡単なラフスケッチでした。

  


Posted by 悠太郎 at 12:23Comments(0)お勉強

2013年09月17日

青春きっぷでの旅立ち

8月26日(月曜日)、23:17池袋発MLえちごで僕の遅い夏休みが始まった。
指定席券を買う時の条件が一番前ということだったが、窓口の人は、車両中の1番と勘違いしたらしい。
3号者18番A席。後ろの方の車両だ。これで、村上行快速に乗り継ぐのが遅くなると思った。
この列車、新潟に4:51と早く着くので、早く検札をしてもらいたいのだが、過去に使った経験からすると、
午前0時を回った頃にやってくる。今回もと思っていたら、大宮を過ぎてしばらくしてから検札にきた。
睡眠時間を取るつもりだったが、長岡停車の時間帯に起きてしまう。3時間半くらいの睡眠か。

新潟駅での、車両の出入りが変わっていた。以前は村上行快速列車は、MLえちご前方に止まっていて、
前方に出発するのだったが、今は、確かに前方にはいるのだが、進行方向は逆だった。
この列車は、車掌が女性で、こころがやすらぐのである。

さて乗り継いで、酒田まで来ると1時間20分の時間待ちがある。それまでは知らなかったのだが、
友人から情報を仕入れた。駅から真っ直ぐに行き、二つ目の信号を左折すると木戸銭という名の
喫茶店がこの時間(8:18)から開いている。ここは、青春18きっぷ愛好家には結構しられているらしい。
店の人も18きっぷで旅行しているとわかると、特性のサブレを渡してくれる。



さて、秋田につくと、リゾートしらかみ5号に乗るには、2時間40分待たなければならない。
まずは、昼飯。駅ビルに入っている比内地鶏の料理がおすすめ。比内地鶏の親子丼に田沢湖冷麺
のセットを頼む。駅の周辺にはそのほかにもミニきりたんぽのお店があったり、チェーン店もあったりする。
さて、食事をしても1時間も潰せない。僕は、レオナールフジタの手になる大壁画『秋田の行事』 を
秋田の城である久保田城敷地内にある平野政吉美術館でその他の作品も含めて眺めていることで、
時間を潰していた。しかし、今年は、この絵やその他の絵を新美術館に展示替えする為閉館中だった。
しかたがないので、美術館前に置かれた、西洋風のテーブルセットに一人で座っていた。

そして、余裕を持って秋田駅に戻り、色々と物色する。

 


  


Posted by 悠太郎 at 00:44Comments(0)陸上旅行

2013年09月09日

ジム

今日は天気で気持ちよかったので、
診察のあと、かなり久しぶりにジムに行ってきました。
エアロバイク30分、マシン10種類50分等。
体重は、98.5Kgでした。
これを習慣にできるようにして、体重を85.0Kgまで持っていこう。
ついでに、ウェストを97から、91に絞り込もう。  


Posted by 悠太郎 at 16:09Comments(0)体力作り

2013年08月22日

青春18きっぷ 2013 夏 五能線経由青森・函館旅行

青春18きっぷ 2013 夏 五能線経由青森・函館の旅

8月26日夜から北へ向けて青春18きっぷの旅にでる。
今日、ようやくプランを立てたのだ。

27日は青森泊
28日は酸ヶ湯温泉泊
29・30は函館泊 青森から函館へは青函フェリーを使う予定。
函館では、fb友達に会う予定。
31日は盛岡泊。

列車の接続は以下の通り。

新宿23:10→新潟4:51 MLえちご
新潟4:56→村上5:52
村上5:56→酒田8:18
酒田9:38→秋田11:30
秋田14:10→青森19:20リゾートしらかみ

函館8:08→青森10:02 スーパー白鳥
別料金
青森11:56→大館13:40
大館13:47→盛岡16:41
好摩ー盛岡は別料金

盛岡9:06→一ノ関10:34
一ノ関10:54→仙台12:38
仙台13:03→福島14:15
福島14:20→郡山15:07
郡山15:21→黒磯16:23
黒磯16:35→上野19:06

しかし、青春18きっぷの旅も予定を立てないと、うまく接続しない。
昔みたいに、適当な列車に乗って、気ままな旅ができなくなっているのは残念。  


Posted by 悠太郎 at 22:33Comments(0)陸上旅行

2013年08月10日

箱根美術館巡り

今日は、箱根に遊びにきている。
他でもない、富士山世界遺産登録記念で、2230円のホテルが
あったからである。
もちろん、食事はついていない。寝るだけのホテルだ。
しかし、風呂は温泉で、いい感じ。今朝は、6:30自宅発で、
箱根湯本に、10:00前に到着。ロマンスカーは、使っていない。
いつもは、使うんだが。。。
今回は、最低限幾らで、箱根1泊2日出来るのかの挑戦。

今回訪れるところは、箱根ガラスの森美術館。ここは、
放送大学のテレビ科目で出てきた場所。しかし、マストと言う程
の美術館ではない気がする。
某旅行写真投稿サイトでは、調査の度に全国で、必ず10位以内
に入っている。ベスト3以内の場合もちょくちょく。

そして、星の王子さまミュージアムを訪れる。
ここは、今までバカにしていて、決して近寄らなかった場所だ。
しかし、庭園も良く整備されているし、サン=テグジュペリの生涯も
こと細かく展示されている。丁度ガイドツアーの時間に合ったので、
約40分の説明を熱心に聴いて廻った。ここを見学している最中、
激しい雨が襲った。仕方がないので、カフェで雨が通り過ぎるのを待った。
頼んだものは、バラのシフォンケーキとバラ茶。
ガイドの女性のお勧めだ。もちろん雨は中々収まらず、
ついでにドイツビールも頼んだ。
その次は、ロープウェイに乗る積りでいたが、丁度来たバスが、
宿の方行きだったので、宿に行く事にした。17時に到着。

明日は、成川美術館に行って富士山の日本画第一回の特別展を観る予定。
ここは、以前にも立ち寄っている。その後は、お決まりコース、
大涌谷に立ち寄って黒卵を買い、日帰り温泉に行く。
今回は、天山湯治郷へ行く予定。結構充実していて、予算も
一万円を少し超える位。悪く無い。   


Posted by 悠太郎 at 15:50Comments(0)小旅行

2013年08月01日

指宿



折角砂ぶし会館に行くも年にに二回しかないと言う総点検の日でした。なんて残念なこと。今度リベンジしよう。その代わりに紹介されたのが元湯という温泉銭湯。ここは源泉が72度がこうているらしく、カランのお湯を出す時は、冷たい水を入れるように注意しついる。湯舟は、暖かい程度、でも10分はたえられなかった。源泉をのんでみると、かなりしょっぱい。風呂からでて来ても汗がでっはなし、バスの時間に従って降りていく。指宿駅前へ。駅から鹿児島空港への直行便があるのだ。空港へは、出発の2時間前に到着。  


Posted by 悠太郎 at 15:40Comments(0)陸上旅行

2013年08月01日

知覧にて



今日は、8時のバスで知覧へ向かった。9:30に到着。早速例の螢の話しの碑を発見する。特攻隊の皆の意識が同様であるとの事が書かれていた。個人的な感傷感が込められた詩の一説ではないのだ。映画で使われたゼロ戦が飾ってあり、また実戦で使われ、奇跡的に米軍による解体を免れた戦闘機が飾ってあり、その横には、特攻隊員の銅像とそれを見守る少女の銅像がたっている。その後三角宿舎を見学し、本館へ。最初一回り展示物をみて回る。やはり、唖然とさせられた。もっと深くしりたかったので、ボイスレコーダーをかりてじっくりと観てまわる。映像も全て観たので、途中で時間アウトに。四時間余りの見学だった。そして、13:25のバスで指宿へむかう。  


Posted by 悠太郎 at 15:38Comments(0)陸上旅行

2013年08月01日

シロクマのむじゃき



元祖シロクマ、鹿児島のむじゃき。21時頃の訪問だった。  


Posted by 悠太郎 at 15:37Comments(0)陸上旅行

2013年08月01日

鹿児島市電



市電のある風景。  


Posted by 悠太郎 at 15:35Comments(0)陸上旅行

2013年08月01日

桜島紀行



今日は、桜島観光バスに乗った。当初市営観光バスを考えていたが、プランが多く仙巌園にも行く予定で、6時間半というJR九州のバスを選んだ。費用は、倍だが良いと判断。効率を選んだのだ。

桜島へ行く途中で城山展望台で降車。西郷洞窟を車内見学。そしてバスごと桜島へ。桜島を一周する。昭和溶岩、藤野アコウ群を車内から、黒神埋没鳥居で降車。その後、有村溶岩展望所で、遊歩道を歩く。遊歩道には、灰が浮いていた。今日は、その時間までに二回爆発が記録されていたそうだ。ここからの360度の眺めは、最高だった。そして桜島四合目にあたる湯之平展望所へ。近くだけあって、くっきりと見え、気分がよい。晴れていても、もやがかかって何処に桜島が見えるのか分からない時もあるという。運が良いのかもしれない。桜島を去り、仙巌園へ。ここで昼食を取り御殿も内部に入る。バスへ戻る途中の土産物屋で、カメラを落とし壊してしまった。それ程執着がないので、あまり残念にはおもっていない。これからは暫らくiPhoneのカメラを使っていこう。最後に維新ふるさと館で、離団して閉館まで、見学する。帰り途中で、ダイエーで今日の夕食と明日の朝、昼食を買いこむ。まだ、明るいのにホテルでくだくだしていた。  


Posted by 悠太郎 at 15:33Comments(0)陸上旅行

2013年08月01日

ジェットスターで鹿児島へ



7月7日ジェットスターにて、鹿児島へ。空港バス1200円。天文館で降りて、中央公園経由で、市立美術館へ。
途中、小松帯刀の銅像と西郷隆盛の大きな銅像をみる。美術館ではマチスとマリーローランサンの絵が気にいった。閉館の18:00までいる。その後黎明館で篤姫の像を見る。近くに薩摩義士碑があったので見ていると、城山自然遊歩道の案内板が見えた。スーツ姿で登山開始。降りてくる人がちらほら。どの位で、展望台に到達するのか不安なまま登って行く。やがて分かれ道が…来た道と直線になっている方を選択。途中から桜島がちらほらみえる。漸く展望台に到着すると、小規模なのにびっくり。桜島と鹿児島の街がくっきりと見える。時間は、7時頃。帰りも歩きしかないと思い知らされる。降りる時間帯もまだ明るくて助かった。タイミング良く、バスが来る時間だった。鹿児島中央駅へ。アミュプラザの地下、こむらさきというラーメン専門店で、チャーシューラーメン大盛りを食べる。  


Posted by 悠太郎 at 15:28Comments(0)陸上旅行

2013年08月01日

統合も発病か。

僕は、シュメール人になったようだ。
事の成り立ちはこうだ。
放送大学テクスト「地中海世界の歴史」第2章で、本村先生が、
古代オリエントの人達は神々の声を間近に聴いて生活をしていたとおっしゃられている。
それは現代で言うところの「統合失調症」だとテロップも入れて解説されていた。

僕も幻聴が聴こえるようになったのだ。水曜日辺りから躁うつが混合して極めて体調が悪かった。はっきり言って、死にたいと思っていた。そこに「神の声」が聴こえるようになったのだ。

今日、診察を受けてきた。主治医はいつになく真剣な面持ちで、双極性障害と統合失調症は同根であるという説も出ている。両方の症状が出ている人も少なからずいる。幻聴が進むようなら入院加療する必要があると告げてきた。うんこれだけつらいのだから入院がbestかもしれない。。。

まぁ、統合失調症は、日本人の100人に1人がなる病気だからねぇ。  


Posted by 悠太郎 at 15:26Comments(0)こころの病