2012年10月08日
Madgeと英語
Madge(マッジ)は、もともとはフィリッピンのJolo出身でTausungという言葉が母語だとのことです。Joloはミンダナオ列島の端のほうだとか。列島の島ごとに言葉が違うと言っていました。フィリッピンでは、英語が共通語です。ただ教育の問題で、英語がよく喋れない人も少なくありません。マッジは、教育水準が高く、またボストンやオークランドに住んできているので、英語は完璧です。英語教員の資格も持っているとのことでした。なので、人が話す英語に注意・指導を出さずにはいられないようなのです。
僕の英語も酷いものですが、僕が話すことには殆ど注意はしません。一緒に観光するからでしょうか。
YHAスタッフとの会話では、容赦なく注意をしていました。僕は中国人のたどたどしい英語が理解できます。発音を含めて。しかしマッジは理解できないことが多いようでした。分からない事は一々確認しています。そして、スタッフを最大に疲れさせていたのは、発音の仕方です。一般的に中国の北方で育った人は、Vの音とかLの音が苦手のようです。
Liu Xiao Manは、天津の出身なので、特にVの音は苦手でした。何度も修正されて、そして皆に笑われて。。。「もう、笑わないでよ、一生懸命にやっているんだから」と言っていました。マッジのことをあまりよく思わなくなったようです。
僕が、チェックインした時に、彼女は、一緒に観光して案内してあげると言ってくれていたのですが、マッジも一緒に行くということになって、それを嫌ったのか、前日に「疲れているから、休養が必要なので、一緒には行けない」と言ってきました。僕としては残念です。当日は、マッジと二人で観光しました。
日本語でも、同じ日本人に対して、「その言葉の使い方はおかしい」と執拗に言えば、敬遠されてしまうでしょうが、こと外国語に関しては、尚更だと思います。一生懸命勉強していて、勇気を出して話しかけているのに、それを否定されるような言い方をされるとショックは大きいと思います。若い彼女らには耐えにくいことだったことでしょう。
僕が仏語で経験したこと、それは仏語を少し話すと、どこで仏語をならったのということから始まりました。そしてある程度流暢に話せるようになると、あなたは仏語が上手だと言われたものです。そして、間違えも少なく、しっかりと喋るようになると、間違っている言葉の使い方を注意されるようになります(親しい人との間で)。会社の先輩からは、早くフランス人から、言葉の注意をされるようになりなさいと言われたものです。自分たちの言葉に物凄く誇りと拘りを持っている人々がそんな感じなのです。
世の中、英語が通じるのが当たり前ではないのです。特に中国の大学生には、それを期待するのは酷というものです(日本人の多くの学生も同じでしょうが)。
Posted by 悠太郎 at 12:17│Comments(0)
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